富山県は雪国です。
最近は温暖化といわれ降雪も少なくなって、国体の開催も危うまれる昨今です。
北側は海、南側は3000m級の山々があり急峻に流れ出る川が多く各地に水を恵んでいて、名水といわれる自噴水も多いです。
私の住んでいる地域も天下に名高い黒部ダムのある黒部川によって形成された典型的な扇状地です。
黒部川の上流部の地質は主として花崗岩で形成されていて、花崗岩には水に含まれる不純物を吸着しろ過する働きがあるとされています。
また溶存ミネラルや炭酸ガスも適度に含まれ美味しい水の水質要件を兼ね備えているとの事です。
一方海岸部では地下に発達した粘土層がみられ、山からの伏流水を食い止める働きとなり、 湧水となって扇端部で自噴します。
30mも掘ればポンプなしに地上3mまで噴水する場所があるそうです。
ちなみに私の家は扇状地の扇の要の部分にあり、地下70mまで掘ったのですが、残念ながら自噴には至りませんでした。
ただ、地下2mまでは自噴するのですが、使用するとなると排水を汲みあげて下水に接続する必要があり、実用的ではないため、地下4mからポンプで汲み上げています。
これらの湧水は「黒部川扇状地湧水群」と名付けられ、昭和60年に環境庁から「全国名水百選」として選ばれました。